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Google Cloud NEXT’25 <Breakout sessionレポート #BRK1-019>
生成AI時代において、スタートアップにとって最大の武器となるのが「AIエージェント」。
本セッション「The Startup’s Guide to AI Agents」では、さまざまな業界でAI導入を進めるスタートアップのリーダーたちが集結し、AIエージェントの設計戦略や実装ノウハウ、文化的インパクトまでをリアルに語られました!
セッション概要
- タイトル
- The startup’s guide to AI agents: Turn potential into productivity
- スピーカー
- Oliver Parker
- VP, Global Generative AI GTM, Google Cloud
- Mayada Gonimah
- CTO & Co-Founder, ThreadAI
- Cathal McCarthy
- Chief Strategy Officer, Kore.ai)
- Akash Sharma
- CEO, Vellum
- Harrison Chase
- Co-Founder & CEO, LangChain)
- Oliver Parker
- 概要(公式)
- 先駆的なスタートアップ企業がAIエージェントを活用して業務を変革し、成長を促進する方法を学びましょう。AIを活用し、プロセスを合理化し、生産性を向上させ、画期的なソリューションを実現するための実践的な戦略を発見しましょう。さらに、業界リーダーから直接貴重なインサイトを得ることができます。

AIエージェントは“チャット”ではなく“仕事の実行者”
各社が共通して強調したのは、AIエージェントを「会話相手」ではなく「実行パートナー」として設計する視点です。
- LangChainのHarrison Chase氏は、エージェント構成の基盤として「プロンプト」「メモリ」「ツール連携」の3要素を解説。
- ThreadAIのMayada氏は、AIが人事領域でレポートや会話記録を自動生成する活用例を紹介。
- VellumのAkash氏は、「自社でどこまでをAIに任せ、どこからを人がやるかの境界設計」が重要と指摘。
- Kore.aiのCathal氏は、UIの再設計によって「エージェント=コパイロット」という感覚を根付かせる方法を解説しました。
導入時のリアル:組織文化と段階的アプローチが鍵
- ThreadAIでは、まず「小規模チーム内でエージェントを試し、成果を可視化」しながら全社展開を実施
- Vellumでは、プロンプト設計をUIレイヤーでコントロールする工夫を行い、「誰が使っても結果が安定する仕組み」を開発。
- LangChainでは、開発者向けに「LLM呼び出し回数が急増した場合の安全設計」も重視
共通していたのは、「プロダクトよりも“成功体験の設計”を先に行うべき」というスタンスが素晴らしいなと感じました!
AIエージェントは“業務を担う仲間”として再設計すべき
このセッションを通して明確だったのは、AIエージェントを単なるチャットボットとして扱うのではなく、時「実行可能な業務プロセスにどれだけ組み込めるか」こそが真の活用ポイントであるということだと、強い印象を受けました
実体験の共有から、「エージェント導入の理想と現実」への理解が深まり、
特にスタートアップにとっては、「限られたリソースでもAIの力で何倍もの成果を出せる」そんな一つの可能性が見えたそんなセッションでした。
セッション終盤には、「最後の話題として、今後のAIエージェントの進化について教えてください」と振った際に
- Harrison氏が「チャットはやめて、“空気を読んで行動するエージェント”が必要」
- Mayada氏が「人事業務を丸ごと代行するエージェントを設計中」
- Cathal氏が「“話し方”を学ぶAIが次のブレイクスルー」
- Akash氏が「専門領域別の“意思決定エージェント”が鍵になる」
──と、全員が語りたくて止まらない状態に・・・笑
「最後って言ったのに、誰も止まらない。笑」という件が面白くて、みなさん熱量すごいな〜と感じたとてもいいセッションでした!